矯正治療では、歯が少しずつ動く過程で軽い痛みや違和感を感じることがありますが、強い痛みが続くことはほとんどありません。
痛みの感じ方は個人差がありますが、多くの方が「数日で慣れた」「思っていたよりも痛くなかった」とお話しされます。
矯正中の痛みは、歯を動かすための「圧力」が加わることによる一時的な反応です。
マウスピース矯正では、力が歯全体に均等にかかるため、従来のワイヤー矯正に比べて痛みや不快感が少ない傾向があります。

矯正治療の期間は、歯並びの状態や治療方法によって異なりますが、一般的には約1年半〜3年が目安です。
部分的な矯正（前歯だけなど）の場合は、数ヶ月〜1年ほどで完了することもあります。
マウスピース矯正は取り外し式で、軽度〜中等度の歯列不正に適しており、通院間隔を長く保ちながら進められるのが特徴です。
一方、ワイヤー矯正は歯の動きが大きく、複雑な噛み合わせの改善にも対応できる治療方法です。

どちらも歯並びや噛み合わせを整える治療ですが、装置の構造や見た目、適応範囲、通院頻度などに違いがあります。
マウスピース矯正は、透明なマウスピースを段階的に交換しながら歯を動かす方法で、目立ちにくく取り外しができるのが特徴です。
食事や歯磨きの際に装置を外せるため、清掃性が高く虫歯のリスクも抑えやすい一方、1日20〜22時間の装着が必要で、自己管理が大切になります。
また、歯の移動量が大きい場合や複雑な噛み合わせには不向きなケースもあります。

一方、ワイヤー矯正は歯の表面にブラケットとワイヤーを固定し、歯を3次元的にコントロールできる矯正法です。
あらゆる症例に対応でき、重度の歯列不正や骨格的なずれの改善にも効果的です。
ただし、装置が目立ちやすく、装着直後に軽い痛みや違和感を感じる場合があります。食事中は装置に食べ物が絡まりやすいため、丁寧な歯磨きと定期的なクリーニングが重要です。

大井町フラミンゴ歯科では、どちらの治療法にも対応しており、3Dシミュレーションで歯の動きを可視化しながら、患者様の希望や歯並びの状態に合わせて最適な矯正プランをご提案しています。
「できるだけ目立たない方法で治したい」「短期間でしっかり噛めるようにしたい」など、ライフスタイルや目的に合わせた矯正治療が可能です。

矯正中の食事は、治療方法によって注意点が少し異なります。
マウスピース矯正の場合は、食事の際に装置を外すことができるため、基本的に食事制限はほとんどありません。
普段通りに食事を楽しめますが、装着前には歯磨きやうがいをして、マウスピースを清潔に保つことが大切です。
着色しやすい飲み物（コーヒー・赤ワインなど）を装着中に摂取するとマウスピースが変色することがあるため、その際は外してから飲むようにしましょう。

一方、ワイヤー矯正では固定式の装置を使用するため、硬いもの・粘着性のあるものは控えるのが理想です。
キャラメル・ガム・ナッツ類・フランスパンなどは装置が外れたり、ワイヤーが曲がったりする原因になることがあります。
また、装置に食べ物が挟まりやすいため、食後の歯磨きとデンタルフロスを丁寧に行うことが重要です。

大井町フラミンゴ歯科では、矯正を始める前に「食べやすい食品リスト」や「装置別のケア方法」を詳しくご案内しています。
マウスピース矯正でもワイヤー矯正でも、治療を快適に続けられるよう生活面のサポートを行っていますので、食事について不安がある方もご安心ください。

矯正装置をつけ始めた直後は、一時的に発音しづらいと感じる方がいらっしゃいますが、ほとんどの場合は数日〜1週間ほどで自然に慣れていきます。
特にマウスピース矯正の場合は装置が薄く滑らかに設計されており、舌や唇の動きへの影響が少ないため、日常会話やお仕事で話す機会が多い方にも安心してご利用いただけます。

ワイヤー矯正では、ブラケットやワイヤーが舌に軽く触れることで、最初のうちは「さ行」「た行」などが言いづらく感じることがあります。
ただし、これは舌の位置が装置に慣れていないことが原因で、発音練習や日常の会話の中で徐々に改善していきます。
また、口の中を乾燥させないように水分をこまめにとることも、発音のしやすさを保つポイントです。

大井町フラミンゴ歯科では、装置の形状や配置にも配慮し、できるだけ発音や滑舌に影響の少ない治療計画を立てています。
発音に関して不安がある方にも、実際の装着前に口腔内スキャナーで装置の位置を確認しながら丁寧にご説明しますので、安心して治療を始めていただけます。

通院頻度は、矯正の方法や治療段階によって異なります。
マウスピース矯正の場合は、1〜2ヶ月に1回程度の通院が目安です。新しいマウスピース（アライナー）をお渡しし、歯の動きや装着状況を確認します。
ご自宅で段階的に交換していくため、来院回数を抑えながら進められるのが特徴です。
また、当院では遠方の方やお忙しい方のために、オンライン経過チェックを組み合わせて柔軟に対応することも可能です。

一方、ワイヤー矯正は3〜4週間に1回程度の通院が一般的です。
ワイヤーの調整や歯の動きを確認しながら、力のかかり方を微調整していきます。
装置が外れた場合や違和感があるときは、予定外の調整が必要になることもありますが、基本的には月1回前後の通院を目安とお考えください。

大井町フラミンゴ歯科では、通院スケジュールを患者様のライフスタイルに合わせてカスタマイズしています。お仕事・学校・育児などで忙しい方にも通いやすいよう、アポイントの取りやすい時間帯を柔軟に調整し、治療を無理なく続けていただける体制を整えています。

矯正治療中に虫歯が見つかった場合は、まず虫歯の治療を優先して行います。
小さな虫歯であれば、装置を外さずに治療できることもありますが、治療の内容や位置によっては一時的に矯正装置を外して処置を行うこともあります。
虫歯の進行を放置すると、矯正中の歯の動きや治療計画に影響するため、早めの発見・早めの対応が大切です。

マウスピース矯正の場合は、装置を取り外して治療ができるため、虫歯の処置が比較的スムーズです。
一方、ワイヤー矯正では装置がある分、清掃が難しくなるため、日常の歯磨きと定期的なクリーニングで予防することがとても重要です。
当院では、矯正担当医と一般歯科医が連携し、矯正中も虫歯のリスクを抑えるための予防ケアプログラムを実施しています。

また、矯正中は歯の表面に汚れが残りやすく、虫歯だけでなく歯ぐきの炎症（歯肉炎）にも注意が必要です。
ブラッシング方法の指導や、装置に合わせた歯ブラシ・フロスの使い方も丁寧にお伝えしています。
定期的なメンテナンスとプロケアを続けることで、矯正中でも健康な口腔状態を保ちながら治療を進めることができます。

はい、大人の方でも矯正治療は十分に可能です。
実際に、20代〜60代まで幅広い年齢層の方が矯正治療を受けられています。大人の歯はすでに生えそろっており、成長による変化が少ないため、歯や骨の状態を正確に診断したうえで計画的に歯を動かすことができるというメリットもあります。

矯正治療で大切なのは年齢よりも、「歯ぐき（歯周組織）の健康状態」と「骨の密度」です。歯ぐきが健康であれば、年齢を問わず歯を安全に動かすことが可能です。また、マウスピース矯正は見た目が自然で、仕事や人前に出る機会の多い方にも人気があります。
ワイヤー矯正では、歯の根の向きや噛み合わせをしっかり整えられるため、機能面を重視したい方にも適しています。

当院では、CT撮影と3Dシミュレーションを用いた精密診断を行い、歯や骨の状態を確認したうえで、無理のない安全な矯正計画をご提案しています。
また、成人の方には「矯正＋ホワイトニング」や「噛み合わせ改善」など、見た目と機能の両面からアプローチする総合的な治療も行っています。

「今さら遅いのでは」「仕事中に装置が目立たないか心配」といったお悩みにも、透明なマウスピース矯正や歯の裏側からの矯正など、ライフスタイルに合わせた方法をご提案いたします。

矯正治療で整えた歯並びは、治療直後はまだ安定していないため、何もしないままにすると少しずつ元の位置に戻ろうとする力（後戻り）が働くことがあります。このため、矯正治療の完了後には「リテーナー（保定装置）」という透明なマウスピースのような装置を使用し、歯の位置を安定させる期間が必要です。

リテーナーの装着期間は一般的に矯正期間と同じくらいの1年半〜3年程度が目安で、最初の数ヶ月は毎日長時間、その後は就寝時だけの装着に切り替えていくケースが多いです。リテーナーをしっかり使用することで、歯ぐきや骨が新しい位置に順応し、美しい歯並びを長く維持できるようになります。
また、歯並びは日々の生活習慣（頬杖、食いしばり、舌の癖など）でも少しずつ影響を受けるため、治療後も定期的なチェックが大切です。

当院では、保定期間中も歯の安定を確認するために3〜6ヶ月ごとのメンテナンスを行い、必要に応じて装置の調整やケア指導を行っています。
矯正治療は「歯を動かす治療」だけでなく、「整った状態を保つケア」までが大切なステップです。
正しく保定を続けることで、後戻りのリスクを最小限に抑え、長く美しい歯並びを維持することができます。