銀歯の見た目が気になる。症状がなくても、すぐ治療した方がいいですか?
- 審美歯科
「銀歯が目立つけど、特に痛みもないし…」
「見た目は気になるけど、今すぐ治療しなくても大丈夫?」
このように感じている方は多いと思います。確かに“今は症状がない”かもしれません。
しかし、銀歯は時間の経過とともに少しずつ劣化し、内部で虫歯や歯ぐきのトラブルを引き起こすリスクがあります。
この章では、銀歯を放置するリスクと、美しさ・健康の両面から見た“交換のベストタイミング”を解説します。
① 銀歯は経年劣化する“金属修復物”
銀歯は正式には「金銀パラジウム合金」と呼ばれる金属で、保険診療で広く使われてきた素材です。
安価で加工しやすい反面、時間とともに劣化・腐食する性質を持っています。
銀歯が劣化すると起こること:
1. 歯と金属の境目にすき間ができる
→ そこから細菌が侵入し、内部で虫歯が再発。
2. 金属イオンが溶け出す
→ 歯ぐきや粘膜に沈着して「黒ずみ」「メタルタトゥー」になることも。
3. 熱膨張・収縮で歯にストレス
→ 食事中の温度変化で金属が膨張・収縮を繰り返し、歯に微細なヒビが入ることもあります。
(参考文献:Wataha JC. Biocompatibility of dental alloys. J Prosthet Dent. 2000;83(2):223–234.)
② 症状がなくても“中で虫歯が進行している”ことも
銀歯の下で虫歯が再発しても、神経がまだ生きていれば痛みを感じにくい場合があります。
歯の内部でゆっくりと虫歯が進み、気づいた時には神経が侵されていた…というケースも珍しくありません。
CTやマイクロスコープで確認すると、「銀歯の下が黒く溶けている」「中で歯が割れている」
といった状態が発見されることもあります。つまり、“症状がない=健康”ではないというのが歯の難しいところです。
③ 美しさだけでなく、“健康維持”のための交換
銀歯をセラミックに交換する最大のメリットは、単に「白くなる」ことではありません。
虫歯の再発リスクを減らし、歯を長持ちさせることです。
セラミックの特徴
• 金属を使わないためアレルギーや歯ぐきの黒ずみがない
• 歯との密着性が高く、すき間から細菌が入りにくい
• 経年劣化が少ない(10年以上色も形もほぼ変化なし)
• 表面が滑らかで汚れがつきにくい
これにより、再虫歯・歯周病の予防にもつながります。
特に大井町フラミンゴ歯科では、
“歯をできるだけ削らずに銀歯を外す”低侵襲(ミニマル)除去法を採用しています。
また、審美歯科技工士と連携し、自然光の下でも本物の歯のように見えるセラミックを製作しています。
④ 銀歯をすぐに交換した方がいいケース
次のような方は、症状がなくても早めの交換をおすすめします。
1. 銀歯の周囲の歯ぐきが黒ずんできた
2. 銀歯と歯の間に黒い線・段差がある
3. 金属アレルギー・金属の味が気になる
4. 銀歯の下がしみる・冷たい物に敏感
5. 見た目が気になり笑顔を避けてしまう
これらはすべて「銀歯劣化」のサインです。
特に見た目のストレスは、心理的にも大きな影響があります。
笑顔に自信が持てるかどうかも、歯の健康の一部と私たちは考えています。
⑤ 院長からのメッセージ
私はこれまで、数多くの“銀歯のやり直し”を行ってきました。
多くの方が「もっと早くやればよかった」とおっしゃいます。
なぜなら、
・見た目が自然になり、笑顔が明るくなる
・虫歯の再発が止まり、口の中が快適になる
・金属特有の味や不快感がなくなる
からです。
症状がないうちに交換することこそ、最も安全で確実な治療です。
痛くなってからでは、神経を守ることが難しくなります。
見た目を整えることは、単なる美容ではなく「予防医療」です。
大井町フラミンゴ歯科では、「歯を守りながら、自然な美しさをつくる」再治療を行っています。
結論
銀歯は、時間とともに劣化して内部に虫歯を再発させるリスクがあります。
症状がなくても、劣化や黒ずみが見え始めた段階での交換がおすすめです。
セラミックに変えることで、
• 虫歯になりにくい
• 歯ぐきが黒ずまない
• 見た目が美しい
• 長期的に歯が守られる
というメリットを得られます。
“痛みがないから放っておく”ではなく、
“今だからこそ綺麗に治す”という選択が、
10年先の健康と笑顔を守ります。
■ 参考文献
1. Wataha JC. Biocompatibility of dental alloys. J Prosthet Dent. 2000;83(2):223–234.
2. Sailer I. et al. J Dent Res. 2017;96(1):33–41.
3. Zhang Y, Lawn BR. Dent Mater. 2020;36(1):34–45.
4. Fradeani M. Esthetic Rehabilitation in Fixed Prosthodontics. Quintessence, 2004.